知育教育はバランスが大事
幼稚園は就学前の子供の基礎的人格を形成するために重要な役割を果たしています。同じ年齢の子供たちとの集団生活をすることで、この年齢の子供の成長には著しいものがあります。しかし、幼稚園では幼児教育を重視しているので、いわゆる受験向けの勉強等は知育教育として家庭で行われることが多くなります。
知育教育は知的な能力を伸ばすことを目的としていますが、その際に重要なことは、子供が楽しんで学べているかということです。たとえ小学校受験を目的として幼稚園以外の教室に通わせているにしても、本人が楽しくなければ意味のないことになってしまいます。
それから、子供の意思を尊重するということも忘れてはいけない部分です。無理にやらせるのではなく自由に選ばせることも重要なポイントとなります。スタートの時期の見極めも見逃せないポイントです。本人の興味を敏感にチェックして幼稚園とのバランスを取りながら、無理なく続けられるように指導して行きましょう。
幼稚園での勉強は遊びながら学ぶということが大切です。
幼稚園は文部科学省の管轄に入り学校教育法の適用を受ける教育施設ではありますが、小・中・高等学校のように机に向かって何かを学ぶということが教育の主眼になっているわけではありません。幼稚園もそれぞれその教育内容に特色があり、大きく分けてのびのび系とお勉強系に分かれます。のびのび系はその名の通り、遊びを中心にして子ども達をのびのびと育てることを教育の中心としています。それに対してお勉強系は子ども達にスムーズに小学校での学習につなげるための教育を行っています。たとえばひらがなの読み方や書き方、数字の数え方や簡単な計算などです。
またこれらの基本となる正しい生活習慣や人の話をきちんと聞くなどのコミュニケーション能力の育成も大切です。ただこれらは押しつけたり、厳しく指導したりして身に付けさせるものではありません。それだけでは子どもは萎縮してしまう可能性があります。幼稚園に通っている3歳から5歳の子どもにとってまだまだ遊びは大切で、遊ぶことによって学んだり身に付けることが多いので、遊びと学びをはっきり分けないで遊びながら学ばせるというアプローチが大切です。